<三重からパラへ>車いすフェンシング 恩田竜二 開催に感謝「楽しみたい」

【東京パラリンピックの車いすフェンシングに出場する恩田竜二選手と妻の美和さん】

24日に開幕する東京パラリンピックの車いすフェンシングに、鈴鹿市在住の恩田竜二(45)=三交不動産=が初出場する。恩田は「出るからには金メダルを目指したい。また、久しぶりの大会なので楽しみたい」と試合を心待ちにしている。

以前働いていた自動車部品製造会社で勤務中に脊髄を損傷する大けがを負い、下半身が不自由となったが、妻の美和さん(45)の勧めもあり、平成27年から車いすフェンシングに取り組むようになった。東京パラリンピックの強化指定選手に選ばれ国内外を転戦するようになり、18年にはジャカルタで開催のアジアパラ大会で銀メダルを獲得した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国内外での大会がすべて中止となり、パラリンピックには開催国枠で出場する。障害の重いカテゴリーBで、上半身の突きと斬る動作が加わった「サーブル」と、胴体を突く「フルーレ」の個人戦、フルーレの団体戦の3種目に臨む。

大会は1年延期となったが、恩田は「開催していただけることに感謝したい」と話し、「コロナで大変なこともあったが、しっかり準備ができるいい1年だった」と力を込める。

一方、国内外の大会が中止されたことで1年半以上、試合から遠ざかっており、「本来なら試合をしながら練習した内容を修正していくが、できないまま本番を迎えることが楽しみでもあるし不安でもある」と心境を明かす。

恩田は「僕一人ではここまで来られなかった」と周囲への感謝を忘れない。美和さんは夫のためにアスリートフードマイスターの資格を取得するなど、マネジャーとしてサポートしている。支えてくれた人の思いを胸に、金メダルを目指して戦い抜く。

■    ■
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年延期となった東京パラリンピック。予定されていた国内外での大会が相次いで中止されたり、パラの開催が不透明になったりする中、選手たちは練習に励んできた。3選手のパラにかける思いや意気込みなどを紹介する。