伊賀市長「国体中止を」 知事に要望書提出 コロナ感染状況は中止検討基準 三重

【伊賀】「県民と市民の命を第一とするのが首長の最大の責務だ」として、三重県の岡本栄伊賀市長は18日、開幕を来月に控える三重とこわか国体を中止するよう求める要望書を鈴木英敬知事に提出した。

要望書は県内外の感染状況について、県が定めた中止検討の基準に達していると指摘した上で「それにもかかわらず、無観客とはいえ開催の方向が示された。現今の情勢から中止を要請する」としている。

また、要望書は開催の理由に加え、地域医療や市職員、財政にとって負担増とならない開催方法を文書で回答するよう要請。「回答の内容は県の公式見解として市民に公開する」としている。

市によると、岡本市長は18日午後に市役所で記者会見し、要望書の提出を発表。この後、市職員が県庁を訪れて秘書課の職員に手渡した。三重とこわか国体の中止を要請した市町長は初めて。

岡本市長は取材に「少なくとも感染のピークが見えない現状で国体は実施すべきではない」と指摘。「県民に移動自粛を要請する中でボランティアやアスリートを招くことはできない」と主張した。

鈴木知事は18日のぶら下がり会見で、要望書について「市町の負担がないことを具体的に説明したい。医療の負荷を心配しているという認識は市長と同じ。意見交換をしていきたい」と述べた。

岡本市長は6月の市議会一般質問で、国体について「いまやるべきことではないと思う」と述べ、中止か延期にすべきとの考えを示していた。市内では女子サッカーなどの5競技を実施する予定。