伊勢市駅前・再開発 業者から再交渉提案 市「慎重に協議」 三重

【駅前再開発事業について協議する委員ら=伊勢市議会産業建設委員会で】

【伊勢】三重県の伊勢市議会産業建設委員会(北村勝委員長、8人)は16日開き、伊勢市駅前B地区市街地再開発事業について、市当局から開発事業者の伊勢まちなか開発(河崎一丁目)から社長交代と、保健福祉拠点入居に向けた再交渉の提案を受けたことが報告された。

市によると、今月1日に同社の株主総会があり、健康不良を理由に齋藤元一前社長が退き、後任として開発ビルの施工業者でコーディネーターの矢作建設工業(名古屋市)から熊田満営業部長が新社長に就任した。また5日に熊田社長が市役所を訪問し、鈴木健一市長や幹部職員らに市に提示していた条件の撤回と交渉再開を申し出たという。

申し出では、過去の交渉で折り合わなかった、賃料の起算日や賃貸借契約の途中解約時の違約金の支払い、都市開発資金に関する協定書への文言明記に関する条件を撤回すると説明があったという。交渉再開については現時点で未定とし、森田一成都市整備部長は「慎重に協議し、駅前の活性化に寄与できるよう取り組みを進めたい」と述べた。

同事業を巡っては、民間地権者を主体とする再開発会社が整備を進めてきた12階建て複合ビルへの市の保健福祉拠点施設の入居を巡り、市と業者側との条件が折り合わず、鈴木市長が2月の市議会全員協議会で基本協定の締結断念を表明している。