県最古「津の寺子屋」紹介 間取り図から解明 鈴木昌司さんが出版 三重

【「津の寺子屋」掲載の間取り図】

【津】三重県鈴鹿市稲生の鈴木昌司さんは「津の寺子屋『修天爵書堂』と山名信之介」(B5判、55ページ)を出版した。津市入江町(現大門)にあった県内最古の寺子屋を紹介し、最後の師匠山名信之介の生涯をたどった。

鈴木さんは県立図書館地域資料コーナーに勤めていた平成14年、来館した山名信之介の曽孫の女性と出会った。同26年に退職し、別の曽孫の女性から今年2月、山名家の資料を託された。資料の中から記憶を基に描かれた間取り図を見つけ、山名邸が寺子屋として設計・建築されたと気付いた。

建物は空襲で焼失したが、戦前の航空写真で位置と建物を特定。18世紀前半の享保年間以降に建ったとみている。

鈴木さんは「間取り図は庶民教育・寺子屋について貴重な資料」と解説している。

県内外の図書館と研究者に寄贈した他、1500円で販売する。問い合わせは鈴木さん=電話090(9942)7673=へ。