三重県議会 知事「国政に挑戦」辞職表明 知事選予算案を可決

【補正予算案の提案説明に立つ鈴木知事=三重県議会議事堂で】

三重県議会は11日の緊急会議で、鈴木英敬知事の辞職に伴う知事選と県議補選桑名市・桑名郡選挙区(欠員1)を実施する費用として約9億1800万円を計上した本年度一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。

補正予算案のうち約8億7500万円は知事選、約4300万円は県議補選の費用。国が全額を負担する国政選挙とは異なり、県独自で捻出する必要があるため、全額を貯金に当たる財政調整基金で賄う。

鈴木知事は採決に先立つ提案説明で「来るべき衆院選に立候補し、国政に挑戦することを決断した」と表明。「知事不在」の期間が生じないよう、辞職日を知事選の投開票日に合わせたと説明した。

補正予算案は、稲森稔尚議員(草の根運動いが、2期、伊賀市選出)だけが反対。稲森議員は討論で「コロナ禍で多額の税金を知事選に費やすことに納得できない。県民感覚とはかけ離れた決め方だ」と訴えた。

また、三谷哲央議員(新政みえ、7期、桑名市・桑名郡)も質疑で「知事が辞職しなければ必要のない予算だった」と批判。任期半ばでの辞職を「多くの期待を見事に裏切った。知事個人の欲求だ」と迫った。

鈴木知事は「コロナ禍だからこそ地域の発展に尽くしてほしい」との声を受けて「悩みに悩んで葛藤した末の結果」と説明。「任期を全うできず、率直に申し訳ない。新たな仕事で恩返ししたい」と述べた。