三重大生に三昌物産奨学金 生物資源学部が対象 創業者、故・渡邉文二氏が創設

【伊藤学長(右)から採用決定通知書を受け取る奨学生=津市栗真町屋町の三重大で】

【津】鶏肉の加工や畜産飼料の販売などを手掛ける三昌物産(三重県四日市市塩浜)の創業者、故・渡邉文二氏が創設した奨学金の伝達式が10日、津市栗真町屋町の三重大であった。生物資源学部3年の学生2人に、返済の必要がない奨学金を交付する。

同社の渡邉大雄社長が「コロナ禍は逆風かもしれないが、きっと後の人生で大きな糧になる」と激励。伊藤正明学長が奨学生に選ばれた濵嶋賢さん(20)と世古口実侑さん(20)に採用決定通知書を手渡した。

奨学金は公金で勉学に励むことができた渡邉文二氏が学生を支援しようと、平成16年に三重大へ寄付して創設。平成17年度から毎年、三重大の学生に交付しており、本年度で17回目。

農林水産や食品の研究に携わる生物資源学部3年生が対象。書類審査と面接で選考した。年額48万円を2年間給付する。同社は本年度の2人を含め、延べ53人の学生に奨学金を交付している。

愛知県から通学する濵嶋さんは農業高校の教員を志し「大学院への進学費用に使いたい」と話した。農業高校出身の世古口さんは自らの研究について「農家の利益になるように農産物に含まれるデンプンの量を分析している」と説明した。