伊勢 広島被爆者の体験聞く 中学生が平和学習 10校代表生徒、オンラインで 三重

【オンラインで被爆者の箕牧さんの体験を聞く中学生ら=伊勢市植山町の桜浜中学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の中学生が広島の被爆者から体験談を聞く平和学習が3日、同市植山町の桜浜中学校で開かれた。伊勢と広島をオンラインでつなぎ、市立中学10校の代表生徒らが体験談に耳を傾け、平和について考えた。

市は昭和59年に非核平和都市宣言し、平成6年から毎年、8月6日に広島市で開かれる平和記念式典に代表の中学生を派遣してきた。新型コロナウイルスの影響で、昨年に続き式典に参加できないため、市教委がオンラインの平和学習を企画した。

10校から代表の3年生2人ずつが参加。3歳で被爆した箕牧(みまき)智之さん(79)=広島県北広島町=が、被爆体験や力を注ぐ核兵器廃絶の活動について話した。

箕牧さんは、原爆が投下された昭和20年8月6日「家の前をボロボロになった人が、『痛いよ、熱いよ』と歩いていった。怖くて隠れた」と振り返った。その翌日、広島市内に勤務していた父を探し、母、弟と焼け野原を歩き回り被爆したと語り、当時の状況を伝える写真や絵を紹介した。また、日本原水爆被爆者団体協議会代表理事なども務める箕牧さんが、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた活動も紹介した。生徒らはメモを取り熱心に聞き入った。

このほか、生徒らが平和をテーマに意見交換するグループディスカッションなどもあった。生徒たちは、21日に市内のいせシティプラザで開かれる「非核・平和空襲展」で、この日の取り組みを報告する予定。