戦没者らの冥福祈る 県追悼式、規模を大幅縮小 三重

【戦没者追悼式で献花する遺族=津市一身田上津部田で】

三重県は4日、津市一身田上津部田の県総合文化センターで、戦没者追悼式を開いた。昨年度に続き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、規模を大幅に縮小。遺族の代表ら約40人が参列し、太平洋戦争などの戦没者ら約5万3千人の冥福を祈った。

全国戦没者追悼式に合わせて昭和41年度から毎年実施している。例年は遺族ら約800人が参列するが、昨年度から感染症対策のため、遺族の参列者を各市町で代表1人に絞っている。マスクを着用した参列者は間隔を空けて着席。黙とうをささげ、献花した。

鈴木英敬知事は、式辞で「今を生きる私たちは先の大戦の歴史を風化させることなく、次の世代に語り継がなければならない。昭和、平成に続く令和の時代を迎えた直後にコロナ禍という難局に立たされたからこそ命の尊さを見つめ直すときだ」と述べた。

沖縄県糸満市で軍医だった父・英好さんが戦死した伊賀市の治多裕益さん(78)は遺族を代表し「遺児の我々は父の歳を越え、ほとんど定年退職した。遺族活動を次世代に受け継いでもらい、安心している。どうか安らかに眠ってほしい」と追悼の言葉を読み上げた。

追悼式には、鈴木知事のほか、県遺族会の伊藤早苗会長や青木謙順県議会議長、市町長代表の河上敢二市長らも参列した。