津市長会見 水道料「値上げやむを得ず」 審議会から意見書 三重

【水道料金について「決断しなければならない時期が迫っている」と語る前葉市長=津市役所で】

【津】三重県津市の前葉泰幸市長は3日の定例記者会見で、上下水道事業経営審議会から「水道料金の増額はやむを得ない」とする意見書を受領したと発表した。提出は2日付で、28%の増額を想定する。前葉市長は「9月の議会に向けて考え方を整理したい」としている。

市によると、市の家庭用(管の口径13ミリ)の平均料金は月20トン使って2398円で、県内14市の平均料金(2812円)と比べて414円安い。14市の中では3番目に低額となっている。

市は平成20年4月の料金改定から13年間、水道料金を据え置いてきた。現行の料金設定で得る料金収入では、老朽化した水道管の更新や施設の耐震化に必要な費用が総額で約28%不足する見込み。

有識者や受益者ら10人でつくる審議会は昨年10月―今年7月、料金収入の見込みや他自治体との比較を踏まえて、一律28%増額する案や水道料金に占める基本料金の割合を拡大する案などを審議した。

委員からは「増額改定は仕方がない」「一律の改定なら公平感があり妥当」と賛成する意見が出た一方で「値上げ以外の方法で何とかならないか」「経営努力で上げ幅を抑えるべき」と反対する意見もあった。

意見書は、値上げに賛否があったことを踏まえ「増額は避けられない状況であり、やむを得ないが、増額の後には水道料金抑制のため、事務局の継続的な経営努力が重要である」としている。

市の想定では、仮に一律で28%増額した場合、家庭用の1月あたりの平均料金は、現行から649円増の3047円となる見込み。県内14市の中では水道料金が4番目に高くなる。

前葉市長は意見書を受け「市議会にも審議会の議論内容を伝え、賛否両論をもらっている。私が決断しなければならない時期が迫りつつある。早ければ9月の議会に向けて考え方を整理したい」と述べた。