天平衣装を再現 鈴鹿市考古博物館で夏季企画展 三重

【奈良時代の天平衣装を紹介する展示物の数々=鈴鹿市国分町の同市考古博物館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市国分町の市考古博物館はこのほど、夏季企画展「TEN―PYO Collection~天平衣装の再現」を開き、奈良時代(710―794年)に栄えた天平文化の再現衣装など、56点を展示した。天平衣装は市民らが制作した。8月31日まで。

衣服をテーマにした展示は初めて。昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったイベント「伊勢国分寺まつり in すずか 郷土再発見!天平の衣装行列と文化紹介」を再度、10月30日に予定しており、天平衣装の披露とともに奈良時代や天平文化への関心を高め、イベントをPRするのが狙い。

天平衣装は中国の影響を大きく受けた袖の形や襟の形が特徴。元同館職員で、服飾史研究家の大杉淳さん(62)=同市寺家3丁目=が中心となり、文献資料などを元に地元の河曲地区地域づくり協議会や県立飯野高校の生徒らが協力して約百着制作した。

展示ではそのうち、国司や女官、僧侶などの再現衣装10点が並び、位によって上着の色が決められていたことや、重要な行事できる礼服と仕事できる朝服があったことなどを紹介している。このほか、市内の遺跡から出土したベルト飾りやくしなど服飾関連の遺物なども併せて展示する。

同館は「普段の展示とはひと味違う。ファッションに興味がある人や、考古学に興味がない人にも楽しんでもらえるのでは」としている。