三重の料理人が新メニュー披露 知事とスペイン同行し料理学ぶ

【料理人らが考案したメニュー=県庁で】

鈴木英敬三重県知事のスペイン訪問に同行した県内宿泊施設の料理人が30日、県庁を訪れ、現地での経験を生かして考案したメニュー6品を披露した。夏の旅行需要に合わせ、一部提供を開始している。

県によると、令和元年11月、鈴木知事のスペイン訪問に3施設の料理人3人が同行。美食の街として有名なバスク州サン・セバスティアンで三つ星レストランのシェフと料理を通じて交流した。

3人は現地のシェフから伝統文化を守りつつ地域の食材を生かす精神を学び、県産品や県の伝統料理を使ったメニューを新たに考案。昨年はコロナ禍で披露する機会がなかったが、今夏に各施設で提供を始めた。

寿亭(菰野町)の武藤健一料理長(43)はスペイン料理で使われる「アンチョビー」をヒントに、アユを使った「鮎チョビソース」を考案し、鹿肉と組み合わせた。鳥羽国際ホテル(鳥羽市)の坂野真里シェフ(26)は県産魚介類で一口サイズのおつまみ「ピンチョス」を作成した。鳥羽ビューホテル花真珠(同市)の松本守副料理長(43)は脂が多くて使われていなかった伊勢マグロのほほ肉を活用し、ひつまぶしを開発した。

【鈴木知事(左)に新メニューを説明する料理人ら=県庁で】

武藤料理長は「アンチョビーなどの伝統料理を大切にしながら、伝統文化を守りつつ新しい味を生み出すことに共感した」と報告。各メニューを試食した鈴木知事は「濃厚さがありつつ、爽やかさもあって程よい。ええ感じ」などと話した。