津市の補助金詐欺 元自治会長に懲役3年求刑 「主犯的立場で責任重い」 津地裁 三重

三重県の津市からごみ箱や防犯灯の設置に関する補助金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元相生町自治会長の田邊哲司被告(61)=同市中河原=らの論告求刑公判が28日、津地裁であり、検察側は田邊被告に懲役3年、共犯で元会社員の端地満被告(63)=同市長岡町=に懲役1年6カ月を求刑した。弁護側は執行猶予の付いた判決を求め、結審した。判決は8月18日に言い渡される。

検察側は論告で、田邊被告は「共犯者に虚偽の見積書を準備させるなどし、詐取金の大半を得ており、主犯的立場で、責任は最も重い」と指摘。端地被告は「各犯行で必要不可欠な役割を果たしている」とした。

弁護側は、田邊被告が起訴されていない分も含めて約1200万円を市に弁済していることなどを踏まえ、執行猶予付きの判決を求めた。最終意見陳述で田邊被告は「二度と市役所と関わることはない」と述べた。

この日は、両被告の被告人質問もあり、田邊被告は「市職員が申請書を作成し、預けていた印鑑で判を押し、監査を通していた」と説明した上で「市職員に責任がないとは言いにくい」と述べた。

虚偽の見積書や領収書を提出したのは「補助金を良いように使ってください」などという市職員の言葉を「架空の見積書などで申請しても良いというニュアンスで受け取っていたため」という認識を示した。

起訴状などによると、田邊被告は端地被告や市の元人権担当理事の松下哲也被告(67)=同罪で公判中=と共謀して虚偽の見積書や領収書などを提出し、市から補助金計240万円をだまし取ったとされる。