水力電気を販売 中電ミライズ、県内企業に 脱炭素化を支援 三重

【「三重美し国Greenでんき」の販売開始を発表する濱口法人営業部長(右)ら=三重県庁で】

中部電力の販売会社、中部電力ミライズは8月1日、三重県内の法人などを対象に、県内の水力発電所で発電した電気「三重美(うま)し国Greenでんき」の販売を開始する。発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない電気として販売し、企業の脱炭素化を支援する。

同社によると、通常の電気料金に環境価値相当分をプレミアムとして加算して販売。収益は水力発電所の更新費や再生可能エネルギーの開発費などに充て、県内の再生可能エネルギーを拡大させる。

地域の水力発電所の電気に環境価値を付与して販売するサービスは全国各地で広がっており、中部電力管内では長野県に次いで2例目。企業の商品やサービスの付加価値の向上につなげる狙い。

同社は環境価値相当分の価格を「使用量に応じて企業と個別に協議するため、一概には言えない」として明らかにしていないが、一般家庭向けでは15%程度のプレミアムを付けて販売しているという。

中部電力は県内で宮川第2発電所(紀北町)など16の水力発電所を所有し、総発電能力は約10万キロワット。中部電力ミライズは過去の渇水期を基準に電気の調達量を設定し、販売量を管理する方針。

同社三重営業本部の濱口富岳法人営業部長らが27日に県庁で記者会見し、「顧客の環境ニーズが高まっている。電気の新しい価値を考えてもらいたい。県の低炭素化に貢献する」と述べた。