南伊勢町長 人材確保へ「政策支援員」派遣を 知事に求める 三重

【対談する(左から)鈴木知事と小山南伊勢町長=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】三重県の鈴木英敬知事と小山巧南伊勢町長との一対一対談が27日、同町五カ所浦の町役場南勢庁舎であり、過疎地域の人材確保や藻場の再生などをテーマに意見が交わされた。

小山町長は少子高齢化に伴う人口減少を見越して現在実施中の年少人口回復に向けた総合計画「新絆プラン」を紹介。農業や水産業を主幹産業とする中で、安定した雇用を創出するための「特定地域づくり事業協同組合制度」の必要性を主張し、県の支援として、専門性の高い人材確保に向けた「過疎地域等政策支援員」の派遣を求めた。

鈴木知事は制度活用に向けた方針を現在策定中とし、「県内を含めて先進的な取り組み。しっかりと支援していきたい」と述べた。

続いて小山町長は脱炭素社会の実現に向けた観点から、現在減少傾向にある藻場の保全と再生に向けた取り組みを紹介。県への提言として、海藻類の増養殖技術の確立と利活用の推進支援▽ウニなど食害生物の商品化に向けた支援▽海の環境改善につながる森林整備▽水産多面的機能発揮対策事業への予算の確保―の4点について協力を求めた。

鈴木知事は県水産研究所や普及指導員を通じた情報共有や連携を約束。稚貝へい死が課題となっているアコヤガイについても「ぬかりなく業者と連携して危機を突破したい」と話した。

終わりに鈴木知事は「3期12年にわたり町政をリードされてきたことに心から敬意を表したい。政治姿勢を勉強させてもらった」と、今期限りの勇退を表明した小山町長をねぎらった。