歩きスマホの人形1200体 ネット依存の現代人を表現 南伊勢町で前川さん個展

【インターネットに依存している人々の姿を表現した作品=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で、津市美里町の造形作家、前川ただしさん(53)の個展「僕らの自画像」が開かれている。8月15日まで。火、水曜日、8月9日は休館。

35歳から陶芸を始めた前川さんは、平成19年に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)通信教育部芸術学部美術科陶芸コースを卒業。現在はオブジェや器など陶芸作品の制作に取り組んでいる。

同展には、インターネットに依存している現代人への問題提起として、「歩きスマホ」をしている陶器の人形約1200体を並べたインスタレーション作品を展示した。

石こうの型に粘土をはめて同じ形の人形を作り、スマートフォンを見ているように腕を曲げるなど形を整え、素焼きをしてから釉薬(ゆうやく)を塗って本焼き。縦約1.8メートル、横約5.4メートルの展示台をフェンスで囲み、ネット社会にとらわれている状況やその中で生活している人々を表現したという。

前川さんは「会場に来てもらい、実際に作品を見てもらえれば」と話した。

入館料は一般700円、中高大学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館=電話0599(66)1138=へ。