伊勢商議所職員が現金177万円横領 「協同組合」会計から

【職員の不祥事を受けて頭を下げる水島専務理事(中央)ら=伊勢市の伊勢商工会議所で】

【伊勢】伊勢商工会議所は21日、三重県伊勢市内の個人事業主らで構成する「伊勢ポイントカード協同組合」から業務委託を受けて解散手続きを進めていた経営指導員の男性職員(27)が、同組合会計から現金177万円を横領したと発表した。男性職員は20日付で諭旨退職しており、全額弁済されていることから刑事告訴はしない方針としている。

同商議所によると、男性職員は同組合の解散手続きを担当した令和元年11月―同2年3月までの間、同組合口座から6回にわたり現金合計177万円を出金して横領。合わせて実際には支払っていない同組合加盟者への解散に伴う分配金や源泉徴収税、税理士報酬を架空計上し、残高証明書を改ざんしたとしている。

組合加盟者から今月6日、「分配金が振り込まれていない」と連絡があり、書類を再調査して8日に本人に追及したところ、横領の事実を認めたという。男性職員は横領金について自動車ローンの返済や飲食など遊興費に充てたとし、16日付で全額弁済したという。

本来通帳や印鑑は担当課長が管理する仕組みだったが、解散手続き中のため担当する男性職員だけが入出金できる状態だったことや、残高証明書の原本確認を怠っていたことなどが不正につながったという。

同日会見した水島徹専務理事は「関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを深く反省している」と陳謝。管理者責任として自身もけん責処分を受けたことを明らかにすると共に、再発防止策として同商議所が扱う会計を総点検して職員のコンプライアンス意識の徹底を図るとした。