
三重県の津地検の検事正に19日付けで着任した前法務省大臣官房会計課長の北岡克哉氏(52)が地検で着任会見を開き「公平で頼りがいのある検察でありたい。地方自治体や福祉団体など多くの関係機関と連携し、県民の皆様が安心して暮らせるよう力を尽くしたい」と抱負を語った。
北岡検事正は奈良県出身。京都大法学部を卒業後、平成6年に任官し、大阪地方検察庁刑事部長や大阪高等検察庁刑事部長などを歴任した。
「主体的に事実を調べて真相に従い、正直に処理ができることが検察の魅力」として、検察官を志した。三重県内での勤務は初めてだが、子どものころに鳥羽市の鳥羽水族館を訪れていたという。三重の印象について「海があり食べ物がおいしくて人が優しい。こんな素晴らしいところはない」と話した。
座右の銘は「正義に自信を持ちすぎない」。「検察の仕事は権力行使を伴う。本当にこれでいいのかなと常に悩んだり迷ったりすることが大事だと思う」と述べた。