シベリア抑留の資料200点 四日市で企画展、体験者が描いた絵も 三重

【抑留体験者らが描いた絵画や資料が並ぶ会場=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】「世紀の悲劇を銘記し、永遠の平和を祈念して」と題し、シベリア抑留体験者らが描いた絵画や体験を物語る資料、写真など200点余を展示した「シベリア抑留関係展示会」が16日、三重県四日市市安島の市文化会館で始まった。一般財団法人「全国強制抑留者協会」主催。総務省大臣官房総務課管理室、四日市市、同市教委が後援。18日まで。

吹雪の中で過酷な伐採作業をする抑留者、つるはしやスコップを手に亡くなった戦友を埋葬する友ら、ソ連兵の目を盗んで牛の飼料をむさぼる人など、太平洋戦争後、何年もの間、厳寒のシベリアで厳しい労働を強いられた捕虜収容所生活を忘れないようにと、体験者らが帰国後に描いた絵画の写真複製が並ぶ。

また、抑留者らが建設した住居や学校、収容所跡などの写真、年表パネル、収容所分布図、体験者の証言をもとに作成した収容所模型、ロシア製のおのやのこぎり、防寒着、手袋などの資料も展示している。

同協会三重県支部長の林英夫さん(95)は「終戦後に約60万人が強制拉致され、6万人余の命が非人道的に奪われた。改めて戦争の悲惨さ、平和の尊さを語り継ぐ必要性を強く感じている」と語った。17日午後1時半―同3時まで、同館第4ホールで「抑留体験の労苦を語り継ぐ集い」がある。参加無料。