伊勢 手づくり食器に温かみ 野嶋さん作品展 木目に拭き漆、80点 三重

【木目が美しい木漆工芸の作品展を開いた野嶋さん=伊勢市倭町の浄明寺で】

【伊勢】三重県伊勢市植山町の木漆工芸作家野嶋峰男さん(73)の作品展が、同市倭町の浄明寺の庫裏(くり)で開かれている。18日まで。

野嶋さんは20代のころ、環境に優しく、修理や再生が可能な木でものづくりがしたいと、作品をつくり始めた。独学で技術を磨き、伊勢地域では珍しい「拭き漆」の工房を構え、県展や日本伝統工芸展などで受賞を重ねてきた。

昨年は新型コロナウイルスの影響で展示活動ができず、個展は2年ぶり。コロナ禍に手掛けた約80点を披露した。沈みがちな気持ちを和らげたいと「ふわっとした雲をイメージ」した器や皿、ケヤキやトチの木などを材料にした小箱や鉢、椀やスプーンなど、木目の美しさをいかす拭き漆の技法で仕上げた食器が並び、販売もしている。

野嶋さんは「自粛生活する中で、この仕事を始めた原点を見つめ直した。木の製品の良さや手づくりの温かみを感じてもらいたい」と話した。