教え子からキス、指導せず 男性高校教諭を停職 県教委懲戒処分 三重

【定例記者会見で教諭らの処分を発表する木平教育長=三重県庁で】

教え子にキスをされても指導しなかったとして、三重県教委は8日、県立高の男性教諭(35)を停職3月の懲戒処分とした。また、交通事故を起こして相手方にけがをさせたとして、県立宇治山田商業高の男性教諭(45)と四日市市立三滝中の女性教諭(39)を、それぞれ減給10分の1(1月)の懲戒処分とした。

県教委によると、県立高の男性教諭は昨年8月から9月にかけて計3回にわたり、大型商業施設の駐車場で3年の女子生徒を車に乗せて2人きりの状況で相談を受け、女子生徒から頬にキスをされた。

男性教諭は女子生徒の授業を担当し、進路や友人関係などの相談を受けて携帯電話のアプリで連絡を取り合っていた。女子生徒の体に触れる行為はなかった。女子生徒は男性教諭に好意があったという。

2人は車内にいるところを目撃され、通報を受けて駆け付けた警察官から職務質問を受けていた。今年3月、県教委事務局に匿名の投書があったのをきっかけに発覚。男性教諭は今月8日付で依願退職した。

県教委は、男性教諭がキスをされた際に女子生徒を指導しなかったことや、同様のことが予想できたにもかかわらず2回目以降も同じ方法で女子生徒からの相談に応じていたことを踏まえて処分を決めた。

男性教諭は県教委の聞き取りに「相談に乗るうちに女子生徒への好意を抱くようになった」と説明。「生徒に大きな影響を与え、教育の信用を失墜することとなり、深く反省している」と話したという。

宇治山田商業高の男性教諭は昨年8月3日、伊勢市の交差点を自家用車で右折した際、歩行者の女性をはねて加療約145日間の重傷を負わせた。運転免許の取消処分と罰金70万円の略式命令を受けた。

三滝中の女性教諭は昨年11月25日、四日市市の交差点で自家用車を運転中に歩行者の女性をはね、加療93日間の重傷を負わせた。60日間の運転免許停止処分と罰金50万円の略式命令を受けた。

木平芳定教育長は8日の定例記者会見で「県民の信頼を損ない、深くおわびする。アプリでの私的なやりとりをしたり、学校の許可なく生徒を自家用車に乗せたりしないよう、改めて全ての学校に周知した」と述べた。