南伊勢町「うみべのいえプロジェクト」 シェアキッチン第1号は「あんぱん伊勢店」 三重

【うみべのいえのシェアキッチンに出店している「あんぱん伊勢店」の角屋さん(前列左から2人目)とスタッフの宮端さん(前列中央)ら=南伊勢町五ケ所浦で】

【度会郡】町内外から気軽に人が集える場所をつくろうと、三重県南伊勢町五ケ所浦で有志ら約10人が進めている「うみべのいえプロジェクト」。拠点となる空き家を改修した「うみべのいえ」(商工会南勢事務所近く)でこのほど、曜日によってさまざまな店舗が出店するシェアキッチンの取り組みが始まっている。

出店第1号は伊勢市御薗町のパン屋「あんぱん伊勢店」。旬の果物を使ったフルーツサンド、ローストビーフやエビカツ、ハンバーグなどと野菜を挟んだボリューム満点の「わんぱくサンド」を中心にさまざまなパンを販売する人気店だ。

スタッフの宮端優子さん(44)が同プロジェクトを掲載した新聞記事を読んで興味を持ち、「ここでパンを販売したい」と店主の角屋武蔵さん(36)に相談。同伊勢店の開店時に家族や周りの人が後押ししてくれた経験から、角屋さんも「面白そう、やってみたら」と出店を決め、パンの生産やSNSでの発信などで宮端さんらスタッフをバックアップすることにした。

プロジェクトリーダーの西岡奈保子さん(33)と連携し、宮端さんも改修作業に参加。そこで出会った町民が「この町にパン屋さんが来てくれる」と喜ぶ姿を見て、「数と種類をそろえてあんぱんのパンを楽しんでもらおう」と決意を新たにした。5月末に初出店し、用意した約33種類、500個のパンは1時間ほどで全て売り切れたという。

出店は第1、第3月曜日の午前11時―午後3時。次回(19日)は焼きそばパンやみそカツサンド、キッシュなど総菜パンとあんぱんを販売する予定。

宮端さんは「今後は町の人とコラボ商品を考えたり、子どもたちと一緒に楽しめるイベントをやってみたい」、西岡さんは「うみべのいえは誰もが参加できるまちのキッチン。暮らしがちょっと楽しくなるお店をつくっていきたい」と話した。