いなべ 旧阿下喜駅舎を復元 今月一般公開 三重

【復元された阿下喜駅の旧駅舎=いなべ市北勢町阿下喜で】

【いなべ】建て替えのため15年前に解体された三岐鉄道北勢線の終点「阿下喜駅」の旧駅舎が、三重県いなべ市北勢町阿下喜の中心部に復元された。4日に初めて内部がお披露目され、同駅が開業して90年となる8日(午前11時―午後4時)と18日(午前10時―午後4時)にも一般公開される。

復元したのは、市民団体「北勢線とまち育みを考える会(ASITA)」の代表、安藤たみよさん(59)ら。建築業を営む夫信之さん(63)と2人で、夫婦が所有する土地に約1年がかりで建てた。

駅舎は原寸大で復元し、当時のままの可愛らしい三角屋根が特徴。旧駅舎の取り壊しの際に鉄道会社から譲り受けた木製の台や棚でできた売店などを再利用していて、近くに住む田中定幸さん(48)は「高校時代に駅を利用していた。本当に当時のまま」と懐かしんでいた。

駅長に桑名市星見ケ丘の会社役員、田中一彦さん(63)が就任し、展示などの企画と運営は田中さんが中心となって行う。現在、鉄道模型やジオラマなど田中さんのコレクション50点ほどを並べている。

場所は阿下喜駅から徒歩10分で、相願寺の西隣にある。8月からは、毎月第1、3日曜日の午前10時―午後4時に公開を予定している。

安藤さんは「北勢線に乗って、阿下喜の町歩きを楽しみながら駅舎を見に来てほしい」と話していた。