
三重県の青木謙順県議会議長は5日の定例記者会見で、国勢調査の結果を踏まえた議員定数の再検討について「確定値をもって議論したい」とし、速報値の現段階では着手する考えがないことを明らかにした。
青木議長は会見で、定数の議論は11月にも発表される見通しの確定値を踏まえて議論することとした代表者会議の決定を強調。確定値の発表後に定数を再検討する可能性は「当然にしてある」と述べた。
国勢調査の結果で人口比に基づく定数に増減が発生する可能性を、定数の条例を採決した5月の時点で想定していたかとの問いには「そこまで想像していなかったが、まだ確定値の発表まで半年ある」と語った。
また、稲垣昭義副議長は今回の速報値について、これまでの議論で根拠としていた人口調査の結果と全体的な傾向に大きな変化はないと強調。「速報値を見ても人口減少の傾向などは同じ感じだ」と述べた。