定数、早期に再検討を 伊賀市長、県議会に意見書提出へ 三重

【県議会に意見書を提出すると発表する岡本市長=伊賀市役所で】

【伊賀】国勢調査の速報値を踏まえて試算した伊賀市選挙区の定数と次期三重県議選の定数に〝ずれ〟が生じることを受け、岡本栄伊賀市長は五日の定例記者会見で、定数を早期に再検討するよう求める意見書を、近く青木謙順県議会議長に提出すると発表した。また、速報値の発表を待たずに定数改定の条例を採決したほか、確定値の発表まで定数の議論を見送る方針の県議会を「少し変だ」と批判した。

県議会は5月、過去の人口調査に基づいて同市選挙区の定数を1減の2とすることを決めた。一方、総務省が先月25日に発表した国勢調査の速報値を元に試算すると、人口比に基づく定数は1増の3となる。

意見書は「議会が議論の根拠とした大前提が大きく崩れた」と指摘。同市の島ケ原地域が4月に過疎地域の指定を受けたことも踏まえて「条件不利地域の振興という観点でも定数減は納得できない」と訴えた。

岡本議長は会見で、伊賀市選挙区の定数減などを盛り込んだ5月の条例改正について「速報値の発表によって根拠がなくなった」と指摘。「早く伊賀市選挙区の定数を3にしてもらわないといけない」と述べた。

県議会が国勢調査の確定値が発表されるまで定数の議論を見送ることには「速報値だから信頼性がないなんてわけはない。しっかりと対応すべきだ」とし、定数の再検討を早期に始めるよう促した。

県議会に対して「最近は少し変だと思っている」などと苦言を呈する場面も。「県民の信頼を担保するため、定数の議決を含めたこれまでの不適切な状況を見直すことが県議会の役目ではないか」と語った。