三重県知事後任に一見氏擁立へ 県内政界関係者ら調整

鈴木英敬知事が次期衆院選に三重4区から出馬することを見据え、超党派の県内政界関係者らが国交省元キャリアで県出身の一見勝之氏(58)を後任として擁立する方向で調整していることが2日、分かった。

関係者によると、一見氏は亀山市出身で東大法学部卒。昭和61年、運輸省(現国交省)に入省後、海上保安庁次長や国交省自動車局長、内閣府総合海洋政策推進事務局長などを経て1日付で退職した。

一見氏擁立の動きは半年ほど前にも浮上したが、いったんは収束していた。関係者らは「鈴木知事の国政転出」が取り沙汰される中で水面下で後任の模索を続け、一見氏に対して既に出馬を打診したという。

一見氏の擁立を検討する関係者は与野党の〝相乗り〟を目指す。理由について「各政党がしのぎを削る衆院選を目前にガチンコの戦いは避けたい。党派色のない知事なら政策本位の対峙(たいじ)ができる」と話す。

一方、県内政界では次期知事選の候補として、前葉泰幸津市長(59)や元県議会議長の中嶋年規県議(55)、末松則子鈴鹿市長(50)らを推す声もあるが、今のところ出馬の声は上がっていない。

前葉市長は2日の定例記者会見で「仮に鈴木知事が辞職しても出馬するつもりはない」と明言。「いろいろな声を頂戴していることは事実だが、市政をストップさせることは考えていない」と述べた。