南伊勢町 小山町長、今期限りで勇退 後継は指名せず 三重

【今期限りでの勇退を表明する小山町長=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】三重県南伊勢町の小山巧町長(70)=3期=は30日、同町役場南勢庁舎で会見を開き、任期満了(11月12日)に伴う次期町長選(10月19日告示、24日投開票)に出馬せず、今期限りで勇退する考えを表明した。「一つの価値観で町政を進める区切りがついた。新しい時代は新しい価値観で進めてもらった方がいいと思う」とし、後継は指名しない考えを示した。

小山町長は3期12年間の町政を振り返り、「合併後の町政を引き受け、課題解決のために尽力してきた」と振り返った。2期目までの具体的な成果として、東日本大震災での津波被害を受けての防災対策推進や、医師・看護師不足解消に向けた医療改革、幼児・学校教育の向上などを挙げ、「一定のレベルにすることができた」と評価した。

3期目は50年後、百年後の人口減少を見据えた「年少人口のV字回復」に向けて、若者の移住・定住化対策に力を注いだとし、「自分としては一つの方向を示せたと思う」と述べた。

年明けから引退か続投かを悩み続けていたが、取り組んでいたごみの再利用化に向けた事業が一段落し、自身や家族の健康面を考慮した結果、今月中旬の町議会定例会開会直前に勇退への思いを固めたという。

後任については、「方向は同じでもそれぞれの思い、価値観でやって欲しい。全国トップの人口減少率という厳しい状況の中、思いを持って町づくりをしてもらうのが大切」と述べた。

小山町長は同町切原出身で、県職員として総務部予算調整課長、政策部副部長、県立病院事業庁長などを歴任し、平成21年11月の町長選で初当選した。

次期町長選を巡っては立候補の目立った動きはなく、小山町長の引退表明を受けて、今後出馬への動きが加速していくとみられる。