小野薬品の社員2人有罪 三重大病院元教授に贈賄 津地裁 三重

三重大医学部付属病院(津市)の臨床麻酔部元教授に自社が製造・販売する医薬品「オノアクト」を多数発注してもらう見返りに、200万円を提供したとして、贈賄の罪に問われた医薬品の製造・販売会社「小野薬品工業」(大阪市)社員2人の判決公判が29日、津地裁であった。四宮知彦裁判長は、元中部営業部長の山本裕介被告(48)、元三重営業所営業担当課長の宮田洋希被告(44)にそれぞれ懲役8月、執行猶予3年(山本被告は求刑懲役1年、宮田被告は求刑懲役10月)の判決を言い渡した。

四宮裁判長は判決理由で「医師からの働きかけがあったとはいえ、自社の利益を優先した」と指摘。「賄賂が医薬品の受注増に結びついており、公務の適性や社会の信頼を害した結果は重い」と述べた。

一方で「事実を認めて反省している」などとして執行猶予付き判決とした。

判決によると、2人は共謀し、同大臨床麻酔部元教授の亀井政孝被告(54)=詐欺罪などで起訴=に、オノアクトを多数発注してもらう見返りに、平成30年3月20日、同大名義の口座に200万円を振り込んだ。