津市百条委 元自治会長に人事介入疑惑 昇格職員、被告に現金か 三重

【津】三重県の津市職員が元相生町自治会長の田邊哲司被告(61)=詐欺罪で公判中=に便宜を図っていたとされる一連の問題を調査する市議会特別委員会(百条委員会)は29日、芸濃総合支所の松見守産業振興・環境担当技能長(50)を参考人として招致した。松見氏は田邊被告と決別後に環境部内で配置換えされた経緯や、昇格した職員が田邊被告に現金を渡した場面など人事介入が疑われる事案を説明した。

松見氏は、田邊被告が補助金をだまし取ったごみ箱や掲示板の設置、集会所の改修、相生町公園内の草刈りなどの作業に携わっていた。百条委で幹部経験者以外の職員が参考人として出席するのは初めて。

松見氏は、環境事業課に所属していた平成30年3月に田邊被告の知人が経営する飲食店の開業でトラブルになったことを機に決別した後「たぶん田邊被告に『建設部に放り出せ』と言われた」などと語った。

「内示直前だったので、環境部内のどこかに回すことになった」「環境事業課長には俺も力が無いからすまんと(言われた)」とも説明。環境政策課に配置換えとなった当時の起案の写しを百条委に提出した。

青山昇武委員(公明党議員団)らから他に人事介入が疑われる事案がないか問われ「副主幹に上げてもらうよう頼んでいたと思われる職員が(昇格後に)田邊被告の家に行き、現金約10万円を渡した」と述べた。

市の調査チームがまとめた報告書は田邊被告の人事介入を「不合理な人事異動と断定できるものはなかった」と否定する一方、「解決を図るため、職員の配置換えを行った可能性を否定できない」としている。

次回は7月6日午前10時から。田矢修介、岩脇圭一、佐藤有毅、辻美津子、倉田寬次、岡幸男、桂三発、田中勝博、福田慶一の9議員と加藤美江子、藤本智子正副議長への参考人質疑を予定している。