鈴鹿サーキット 障がい者、バイクを体験 参加者5人自分で運転 三重

【ボランティアの支援を受け、コースに向かってバイクを運転する参加者=鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット国際レーシングコースで】

【鈴鹿】神奈川県相馬原中央区の非営利団体SSP(青木治親代表理事)は28日、三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで障がい者を対象視したバイク搭乗体験走行会を開き、参加者5人が自分でバイクを運転し、走行を楽しんだ。

SSPは、障がい者がオートバイに乗る夢を支援する団体として、世界チャンピオンの経験を持つ現役オートレーサーの青木代表理事(45)が、平成19年に設立。昨年から活動を始めた。鈴鹿サーキットでの走行会は初めて。

この日は、公益財団法人JKAの補助事業として、鈴鹿サーキットの協力を得て実施した。

県外からバイクの運転経験を持ち、下半身に障害がある40―50代の5人が参加。

支援ボランティア約40人が4、5人ずつの班に分かれて1人ずつに付き添い、補助輪を付けたり、手元のボタンでシフト操作できるよう改造した特別仕様のバイクを使って、搭乗者が自力で走行できるようバランスの取り方などを指導した。

最後に、5人中4人が国際レーシングコースを走行した。

初参加の会社員回美和さん(42)=愛知県日進市=は、3年前の壊死性筋膜炎で、現在右足大腿部から義足を使用している。「健常時と運転の感覚は別だが、もう運転はできないと諦めていたので、風を感じることができてうれしい」と話していた。

青木代表理事は「モータースポーツは健常者も障がい者も一緒に楽しめるスポーツ。障がい者が乗れることで自信になるとともに、支援する健常者の障害者理解にもつなげていきたい」と話していた。