三重県議会代表者会議 定数議論の根拠と“ずれ” 国勢調査速報値で試算

【国勢調査を踏まえた定数の試算結果について報告を受ける代表者会議=三重県議会議事堂で】

三重県議会の青木謙順議長は29日の代表者会議で、国勢調査の速報値を踏まえた議員定数の試算結果を報告した。これにより、伊賀市、四日市市の両選挙区は次期県議選で予定される定数との〝ずれ〟が生じることとなったが、代表者会議は「あくまでも速報値の段階」とし、国勢調査の確定値が発表される今秋まで議論を見送ることとした。

議会事務局によると、総務省が25日に発表した国勢調査結果で示した伊賀市の人口は、県議会が定数の議論で根拠としてきた推計値よりも2980人多く、四日市は4519人少なかった。

これを踏まえて伊賀市選挙区の定数を試算すると、5月に決まった「定数2」から1議席が増加し、四日市市選挙区(定数7)では1減となる。他の選挙区では定数が変化するほどの人口の増減はなかった。

代表者会議では定数を再検討する時期について「確定値が出る今秋で良いのでは」との意見が相次いだ。定数改正の根拠とした推計値と今回の速報値について「人口総数に大きな乖離はない」との指摘もあった。

稲森稔尚議員(草の根運動いが、2期、伊賀市)は「現状では伊賀市が四日市に議席を与えてしまっていることになる。放置すれば伊賀市民に極めて不誠実」と指摘し、定数の見直しを求めた。

これに対し、青木議長は「気持ちは理解するが、今の時点では秋の議論になると思っている。(稲森議員の)意見を参考にしながら確定値の発表をもって結論を出したい」と述べ、理解を求めた。

県議会は5月、伊賀市選挙区の定数を1減の2とすることなどを盛り込んだ条例改正案を賛成多数で可決し、一部の議員からは「国勢調査の結果を踏まえてから議論すべき」との声も上がっていた。