日本光電元社員3人有罪 三重大病院元教授に贈賄 津地裁

自社製品が納入される見返りに三重大医学部付属病院(三重県津市)の臨床麻酔部元教授に200万円を提供したとして、贈賄罪に問われた医療機器メーカー「日本光電工業」の元社員3人の判決公判が28日、津地裁であった。四宮知彦裁判長は「犯行を推進する中心的な役割を果たした」として、元中部支店医療圏営業部長の下村篤司被告(48)に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。

同罪に問われた元三重営業所長の花原慎一郎被告(41)、同営業所に勤務していた田畑宏樹被告(37)に対しても「賄賂の供与に向けた調整、入金までの過程に関与し重要な役割を果たした」として懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)とした。

判決理由で四宮裁判長は「医師からの働きかけが発端にあるものの、競合を制し自社の利益を優先して犯行に及んだことは非難を免れない」と述べた。一方、「反省し、懲戒解雇となり一定の社会的制裁を受けたことなど酌むべき事情もある」として執行猶予付き判決とした。

判決によると、3人は共謀し、日本光電の生体情報モニターが選定される見返りに、令和元年8月30日、同大臨床麻酔部元教授の亀井政孝被告(54)=詐欺罪などで起訴=が代表を務める一般社団法人名義の口座に200万円を振り込んだ。