明野高生と福祉施設 「倭からし」製品化へ共同栽培 原料種子に愛情込め 三重

【共同栽培したカラシナ種子を平光課長(前列左から2人目)に手渡す生徒と利用者ら=伊勢市の明野高校で】

【伊勢】三重県伊勢市の県立明野高校と松阪市の社会福祉法人ベテスタが、「農福連携」の一環で共同栽培した日本古来種のカラシナの種子を、このほどカラシ製造会社に引き渡した。生徒と障害者が育てたカラシナ種子を原料に、爽やかな風味が特徴の粒マスタード「倭からし」として製品化する。

農業と福祉が連携する農福連携や、耕作放棄地の活用などを目的とした取り組みで、3年目となる。生産科学科作物部門3年生と同法人の施設利用者らが協力し、同校の畑や施設近隣の遊休地の計20アールで、日本古来種のカラシナを栽培。種まき、収穫、脱穀と共同で取り組み、今季は過去1番多い27キロの種子を収穫した。この種子を使い、カラシの製造を手掛ける「美ノ久」(愛知県一宮市)が「倭からし」をつくり、50グラムの瓶詰めにする。

同校であった引き渡し式で、生徒代表の鈴木ひよりさん(17)らが、同社の平光直文開発部課長に手渡した。平光課長は「外国産のカラシナに比べ、風味豊かでわさびのような清涼感がある。首都圏のレストランなどで好評です」と紹介した。

鈴木さんは「利用者さんと協力し、愛情込めて育てたので、その思いが消費者に届いてほしい。農福連携の活動を多くの人に知ってもらいたい」と話していた。

今回納めた種子でつくる「倭からし」は、同校の販売所や施設などで、9月末から販売予定。