三重県HP イラストに「悪意」と指摘 外国人不法就労の啓発 ネット炎上で削除

【三重県がホームページから削除したイラスト】

三重県が外国人の不法就労や不法滞在の防止を目的としてホームページ(HP)に掲載していたイラストを削除したことが28日、分かった。イラストを「悪意がある」などと批判するコメントがインターネット上で相次いだため。県に掲載を依頼した県警は「(批判は)想定外だった」としている。

県が削除したのは、作業着や防護服、ドレス姿の男女3人が「在留資格 無資格」や「在留資格 留学」などと書かれた紙を手にしているイラスト。3人の肌は灰色、目は黄色で描かれている。

削除のきっかけは稲森稔尚県議(草の根運動いが、2期、伊賀市)の投稿。25日夜、このイラストと共に「差別や偏見があおられると考えないのか。官製ヘイトだ」などと、自身のツイッターに投稿した。

イラストを知った人からは「あまりにひどい」「悪意がある」などと批判が続出し、リツイート(引用)は千件を超えた。HPの管理を担当する県職員が〝炎上〟を発見し、26日にHPから削除した。

県によると、県警からの依頼で、出入国在留管理庁の「不法就労外国人対策キャンペーン」に併せて今月上旬からHPに掲載。雇用主に対し、在留資格の確認や不法就労の情報提供を呼び掛けている。

県庁内では掲載に慎重な声もあったが、最終的には「県警の判断」として掲載したという。広聴広報課は「ツイッター上の指摘を踏まえ、差別を助長しかねないイラストだと考えて削除した」としている。

県警によると、イラストは県外の警察関係者が作成したフリー素材だったという。生活環境課は「あくまで不法就労の防止を啓発するためのイラストで(炎上は)想定外だった。今後は使用しない」としている。