佐藤一族の軌跡たどる きょうから津の石水博物館、重文の書状や系図展示

【「佐藤系図」を紹介する桐田学芸員=津市垂水の石水博物館で】

【津】三重県津市垂水の石水博物館は26日から、南北朝時代に足利氏に仕えその後伊勢国に居を定めた佐藤一族の軌跡を82点の史料からたどる「重要文化財佐藤家文書の世界」を同館で開く。9月5日まで(8月3日から一部展示替え)。月曜休館(8月9日開館、同10日休館)。入館料1人500円。

佐藤氏は陸奥国信夫庄(現・福島県福島市)を本拠とし、足利氏の下で全国を転戦した末伊勢国一志郡肥留(現・松阪市肥留町)に居を構えた。南北朝合一後は伊勢国司北畠氏に仕えている。

同展では同館所蔵の重要文化財「佐藤家文書」から、さまざまな書状を中心に紹介。戦いへの参加を促す「軍勢催促状」や戦いでの功績を大将に申告し恩賞を求める「軍忠状」、戦国時代に北畠氏から送られた書状などがある。

平成27年に佐藤家から寄贈された南北朝時代の「佐藤系図」は鎌倉時代から約700年にわたる系譜で、佐藤姓に関する系図では現存最古という。

今展の展示史料は大半が初出品で、桐田貴史学芸員(26)は「古文書から当時を生きた武士の生々しいやりとりを感じてほしい」と話している。