三重県公安委員、弁護士退任 全員が経済界出身者に

三重県は任期満了(7月17日)で退任する川端郁子公安委員(49)の後任に、県中小企業レディース中央会副会長の村田典子氏(69)を充てる方針を固めた。30日の県議会本会議に関連議案を提出する方針。村田氏の就任で女性の委員は維持されるが、弁護士の川端委員が退任することで全ての委員が経済界出身者となる。

関係者によると、村田氏は日用品や業務用品の卸売を手掛ける角仙合同(伊勢市河崎一丁目)の社長。伊勢の伝統的な漆器「伊勢春慶」の再生を目指す「伊勢春慶の会」の会長なども務めている。

一方の川端委員は元検事で弁護士。平成22年に検事を退官し、27年7月に公安委員となった。29年7月から1年間にわたって委員長に就任し、昨年7月からは再び委員長を務めている。

県は男女共同参画や女性活躍といった社会情勢を考慮し、川端委員の後任についても女性とする方向で委員の選考を進めたとみられる。県では教育委員会や選挙管理委員会も女性が委員に加わっている。

ただ、法曹界出身者の川端氏が退任すれば、公安委員会では全ての委員が経済界の出身者となる。川端氏以外の公安委員は、三十三銀行の種橋潤治特別顧問と三重テレビ放送の長江正社長が務めている。

少なくとも平成5年以降は全ての公安委員が経済界出身者だったが、12年7月以降は弁護士や大学教授らも委員に就任していた。全ての公安委員を経済界出身者が占める都道府県は3分の1程度にとどまる。