津市 委託料詐取で賠償請求 元自治会長へ 三重

【旧相生町自治会に委託していた業務の損害賠償を請求したと発表する市職員=津市役所で】

【津】三重県津市は22日、旧相生町自治会として受託した業務に市職員を従事させるなどして委託料をだまし取ったとして、元相生町自治会長の田邊哲司被告(61)=詐欺罪で公判中=に対し、遅延損害金を含む約3480万円を損害賠償請求したと発表した。

市によると、請求したのは平成27年7月―今年2月までの資源物の持ち去りを防ぐ環境パトロールの委託料約5280万円のうち2910万円と、平成27―令和2年度までの相生町公園の清掃管理の委託料190万円のうち110万円。

自治会の収支報告書に委託料の記載がなかったことなどから、自治会としての活動を装って田邊被告が個人で受託していたと認定した。契約の条件通りに履行されていた分を差し引いて損害賠償金を算出。これに遅延損害金を加えた約3480万円を請求した。

環境パトロールには職員3人が延べ374回にわたって、自治会員の代わりに従事。相生町公園の清掃管理業務では職員4人が延べ107回にわたって草刈りをした。関与した職員は市の聞き取りに「(田邊被告に)やらされていた」と話しているという。

木村重好環境部長は「貴重な税金を不適切な公金支出に使ってしまい、市民にはおわび申し上げたい」と陳謝。一方、自治会員の代わりに職員が業務に従事するに当たって上司からの指示はなかったとして「(田邊被告)に強要されたという認識」と強調した。