焼き芋のスイーツショップ 伊勢の「クロフネファーム」 「障害者への理解広げたい」 三重

【千葉産の蜜芋を使った「キリンのタマゴ」を紹介するスタッフ=伊勢市のクロフネファーム内「kirin no tamago」で】

【伊勢】三重県伊勢市小木町の障害者就労支援施設「クロフネファーム」はこのほど、テイクアウトに対応した焼き芋を扱うスイーツショップ「kirin no tamago」をオープンした。案浦豊土社長(43)は「スイーツを通じて少しでも障害者への理解を広げていけたら」と話している。

店名の由来とする主力商品の「キリンのタマゴ」は、千葉産の紅はるかを熟成させた糖度の高い「蜜芋」を、新潟県の業者から取り寄せたキリン型のペレットグリルヒーターで焼いた焼き芋で、甘みと香ばしい香りが特徴。このほか焼き芋を使った「キリンのラテ」や、バニラアイスなどと組み合わせた「キリンのソフト」などをワンコイン価格で販売している。

同社は平成28年12月にビュッフェレストランとしてオープン。就労継続支援A型施設として5人の健常者を含む約30人のスタッフが勤務し、季節の野菜を扱ったランチを中心に、歓送迎会やイベント需要など人気を集めてきた。

しかしビュッフェスタイルそのものが新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けることになり、昨年3月の売上は前年比約9割減にまで落ち込んだ。

このため同社は昨年7月、業務内容を支援A型のレストランから、同B型の野菜を使ったオンラインによるドレッシングの製造販売へと変更。これに伴いスタッフの数も半分近くに減らすことになったという。

残ったスタッフから「もう一度接客業をやりたい」という声を受ける中、知り合った岐阜の焼き芋ショップのオーナーからアイデアを得る形で、レストランの区画を一部利用した店舗を今月オープンさせた。

案浦社長は「若者を中心にSNSなども活用しながら呼び掛けていきたい。障害者本人だけでなく保護者の受け皿としても活動を続けていきたい」と話す。

午前11時―午後7時までで月曜定休。問い合わせは同店=電話0120(81)9620=へ。