
【鈴鹿】三重県鈴鹿市の末松則子市長は21日の定例記者会見で、市の新型コロナウイルスワクチン接種状況を説明。高齢者の接種が早く進んでいることから、基礎疾患がある希望者や64歳の一般を対象に、今月28日から接種を始めると発表した。
当初計画では、7月からの接種開始を見込んでいた。63歳以下の一般については、接種状況を確認しながら順次年齢別に接種券を送付する。
市によると、消防職員を含めた現在の医療従事者(計7423人)のワクチン接種状況は、2回接種済みが73・7%(5470人)、高齢者(5万2453人)の2回接種済みは23・6%(1万2401人)で、約73%(3万8千人)が予約済み。そのほか、ホームヘルパーや保育士などエッセンシャルワーカー767人も接種した。(いずれも21日午前8時現在)。
これまでに市内の接種者で重篤な副反応の報告はないが、2回目接種後の発熱や倦怠(けんたい)感は、半数以上に出る傾向があるという。優先接種を受けた消防職員は4割以上に発熱傾向があり、看護士や保育士など若い女性にも倦怠感が多く見られた。
そのほか、鈴鹿商工会議所が会員企業約3200社を対象に、7月以降で職域接種を始める。
末松市長は「このスピードでいけば、11月初旬までには希望者への接種が完了する予定」と話した。