三重県議会定数 人口試算で伊賀3に 四日市は1減の6 再検討求める声

次期三重県議選で1減の2となる伊賀市選挙区の定数について、近く公表される国勢調査(速報値)の人口を基に試算した結果では3となることが21日、関係者への取材で分かった。県議会は伊賀市選挙区の定数減を含む議員定数の改定を5月に可決したばかりだが、一部の議員からは「これまでの議論は崩れ去った」として定数の再検討を求める声が上がっている。

関係者によると、総務省が25日にも公表する昨年10月時点の国勢調査結果では、伊賀市選挙区の人口が、定数を巡る議論で前提としていた人口動態調査結果などに基づく推計値から約3千人増加する。

これにより、各選挙区の人口に基づいた定数を試算すると、伊賀市選挙区は2から3に増加する。一方、今回の国勢調査結果で人口が約4500人減となる四日市市選挙区の定数は1減となる見通し。

県議会の定数は公職選挙法の規定に基づいて各選挙区の人口に沿った定数を算出し、地域性などを踏まえて南部地域の選挙区に定数を多く割り当てている。5月の定数改定では、伊賀市選挙区は人口動態調査結果などに基づく推計値で1減としていた。

新たな国勢調査の結果を受け、県議会は伊賀市選挙区の定数を一増とするか、次期県議選の総定数48を維持したまま各選挙区の定数を再検討するかの判断を迫られる。もしくは現状維持の可能性もある。

5月の本会議で定数改定の条例に反対した議員は取材に「やはり拙速に採決せず、国勢調査の結果を待ってから決めるべきだった」と主張。次期県議選までに定数を再検討するよう求める考えを示した。

一方、条例に賛成した議員は「あまりの衝撃で、すぐには判断できない」と困惑気味。別の議員は「まだ速報値の段階であることに加え、5月に可決したばかりで逆に再び検討する説明がつかない」と話す。

議会事務局は取材に「国勢調査の結果は現段階で何も把握していない。25日までは何もコメントできない」と説明。青木謙順議長は「副議長と相談するなどして対応を検討したい」と話している。