障害ある次女殺害で懲役3年6月実刑 津地裁が母親に判決 三重

知的障害のある次女をホテルの浴槽内に沈めて殺害したとして、殺人罪に問われた三重県四日市市浜一色町の無職山本良子被告(72)の裁判員裁判の判決公判が18日に津地裁であり、四宮知彦裁判長は懲役3年6月(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。

公判では、山本被告が犯行時に適応障害に罹患(りかん)していたとして、責任能力が争点となっていた。検察側は「殺害を思いとどまることができる能力は著しく低下しておらず、完全責任能力が認められる」と主張し、弁護側は「適応障害やうつ病などの影響で合理的に判断することができなかった」として執行猶予付き判決を求めていた。

四宮裁判長は判決理由で、適応障害の症状である不安や抑うつは犯行に影響を与えておらず「殺害を思いとどまる能力は著しく低下していなかった」とし、山本被告に完全責任能力があったと認めた。その上で「被害者としての人生があることに思いを致すことなく、心中目的で被害者を殺害したことは、決して許されない」と述べた。

判決によると、山本被告は無理心中を決意し、昨年6月13日から同14日までの間、菰野町内のホテル室内の浴槽に張った水に次女恵美さん=当時(44)=の頭部を沈めて溺死させた。