カツオ生節が生産ピーク 尾鷲・大瀬勇商店 三重

【カツオ生節を並べる大瀬勇人さん=尾鷲市中井町で】

【尾鷲】明治35年に創業した三重県尾鷲市栄町の海産物店「大瀬勇商店」の加工場(同市中井町)で、伝統食「カツオ生節」の生産が最盛期を迎えている。

尾鷲港や紀北町の長島港で水揚げされたカツオをおろし、シダとテンダイウヤクの葉と一緒にゆでて生臭さを消す。うろこと骨を丁寧に取り除いてから、ウバメガシ、サクラ、モミジの木を燃やして2時間ほどいぶす。仕上げに骨を抜いて完成。出来上がった生節は市内のスーパーなどに並ぶ。

この日は4代目の大瀬勇人さん(61)と従業員の大瀬邦裕さん(37)が、約300個の生節を加工した。作業は3月から始まり、戻りカツオ漁が終わる年末まで続く。昨年は年間で約6千本のカツオを生節に加工して出荷した。

大瀬勇人さんは「カツオはいぶすと水分が抜けて香ばしくなる。生節と同じ尾鷲の伝統食『くき漬け』(ヤツガシラのくきを塩と赤ジソで漬けたもの)と一緒に食べるのがおすすめ」と話した。