
【尾鷲】三重県尾鷲市向井の入浴施設「夢古道の湯」で、利用客が置き忘れたタオルで作られた「てるてる坊主」約100個が飾られている。展示は梅雨明けまで。
施設の天井を彩るてるてる坊主はスタッフの手作りで、一つ一つ違った表情をしている。新型コロナウイルスの収束を願い、マスク姿のものも多い。
毎年梅雨の時季に飾られており、昨年は10人ほどタオルの持ち主が現れた。今年も施設の休憩室で、色とりどりのてるてる坊主が持ち主の帰りを待っている。
この1年、新型コロナウイルスの影響で施設の利用客は半数近く減り、例年は千枚近い忘れ物のタオルも、今年は300枚ほどだったという。スタッフの芝山岳さん(22)は「梅雨と一緒にコロナも明けるよう、願いを込めて飾っている」と話した。