川端、五輪代表入りなるか 24日から陸上日本選手権 三重

【顧問を務める陸上競技部で中学生を指導する川端選手=鈴鹿市立創徳中で】

東京オリンピックの代表選考会を兼ねた陸上競技の日本選手権が24日から27日まで大阪・ヤンマースタジアム長居で開かれ、男子400メートルに三重県松阪市出身で鈴鹿市立創徳中教員の川端魁人(22)が出場する。5月にポーランドで開かれた世界リレー男子1600メートルリレーで日本勢初の銀メダルを獲得し、同種目の五輪出場を確実にした。日本選手権で上位に食い込み自身初の五輪切符をつかむ。

中京大4年時の昨年10月、木南記念男子400メートルを46秒03の県新記録で制してその後の道が開けた。今年3月、宮崎県で開催の世界リレートライアル男子300メートルで2位につけ世界リレーの代表入り。「緊張もしたがやるしかないと腹をくくった」世界リレーで予選、決勝ともに出場。決勝では第2走者中トップの45秒44の好記録で後続に勢いをつけた。

嬉野中入学後陸上競技を始めて、3年で400メートルに転向すると持ち味のスピードで頭角を現した。宇治山田商業高校では3年時に400メートル、1600メートルリレーのほか400メートルリレーでもインターハイに出場し、400メートルリレーで8位入賞した。全国トップを目指し県内から選手が集まる山商時代に練習に取り組む姿勢が変わった。陸上競技部顧問でソウル五輪男子1600メートルリレー日本代表の小池弘文教諭からは常に目標を持つ大切さを学んだという。

大学卒業後も教員生活と平行して競技生活を送り、平日は午後3時以降、鈴鹿市や四日市市の競技場で練習を続けている。世界リレーの直後には職場の先輩たちからSNSでメッセージが届き、登校を再開すると生徒からも祝福された。「自分は恵まれた環境にいる。結果を出して恩返ししたい」―。顧問を務める陸上競技部3年の大川大和君が「日本選手権で優勝してオリンピック代表を決めてほしい」と話すなど周囲も応援している。