三重大で集団接種開始 鈴鹿市の高齢者など対象1000人

【ワクチンの集団接種会場=津市栗真町屋町で】

三重県が主体となって実施する新型コロナウイルスワクチンの集団接種が12日、津市栗真町屋町の三重大で始まった。初日は鈴鹿市内の高齢者や県内の保育士、介護士ら約千人が接種を受けた。

三重大では米モデルナ社製のワクチンを使用。1日当たりの予約枠は千人で、12日の対象者は鈴鹿市の高齢者だった。余剰分は希望する市町の保育士や介護士ら感染リスクの高い業務の従事者に配分した。

学内の「三翠ホール」に接種場所を6カ所設け、午前9時半から接種を開始。事前に予約した高齢者約400人が家族に付き添われるなどして来場した。保育士や介護士ら約600人も訪れた。

会場では、三重大医学部と同付属病院の医師や看護師、研修医、医学部生など約100人が運営に携わった。学生らが来場者を誘導し、医師が問診。看護師と研修医がワクチンの接種を担当した。

伊佐地秀司病院長は「少しでも早く接種してもらいたいと思い、大きな会場を用意できるため、集団接種会場の受け入れを決めた。シミュレーションしたので順調にトラブルなくできている」と述べた。

一方、高齢者からは予約が難しかったという声が上がった。鈴鹿市の女性(74)は「何度電話をかけてもつながらず、インターネットの予約方法も分からなかった」と話し、友人の孫に予約を依頼したという。

県は三重大のほか、四日市大(四日市市)と県営サンアリーナ(伊勢市)に集団接種会場を設置。三重大以外の二会場は19日に接種を開始する。3会場で、7月末までに約3万回の接種を目指す。