娘連れ去り、父親に有罪 「人身保護法ないがしろ」 津地裁 三重

別居中に離婚調停を申し立てた元妻と暮らしていた長女=当時(2つ)=を連れ去ったなどとして、人身保護法違反と未成年者誘拐の罪に問われた谷口彰太被告(36)に、津地裁の柴田誠裁判長は11日、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

判決理由で柴田裁判長は「他人名義の借家や車などを用意し、児童の発見を妨害する策を講じながら1年半以上の長期にわたり逃亡生活を続けた」と指摘。「人身保護法による救済制度をないがしろにする振る舞いとして厳しい非難を免れない」と述べた。

判決などによると、谷口被告は平成30年12月24日午前10時から午後4時までなどとする条件を受け入れたふりをして長女と面会し、約束の時間を過ぎても長女を元妻の元に返さず、令和2年8月18日まで長女を滋賀県甲賀市のアパートに住ませた。

元妻は平成31年2月19日、津地裁に人身保護請求訴訟を提起。谷口被告は同年3月29日、津地裁から長女を地裁に連れてくるよう命じられたが拒否し、令和2年2月25日まで裁判所による長女の保護を妨げた。