海岸一部閉鎖、まるで「事件現場」 県の新型コロナ感染拡大防止措置 三重

【県が“閉鎖”した御殿場海岸の一部=津市内で】

三重県は11日、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に津市内で海岸の一部を閉鎖したが、その方法が「事件現場のようだ」などと県庁内で話題となっている。閉鎖の対象は10平方メートル程度で、くいやロープで囲っただけ。県土整備部は「バーベキューを発見した場所をピンポイントで閉鎖した」と説明し、対策に期待を寄せている。

県土整備部によると、閉鎖したのは御殿場海岸の1カ所と香良洲地区海岸の3カ所。感染拡大を受けて県全域に適用している「まん延防止等重点措置」が期限を迎える20日まで閉鎖するという。

ただ、閉鎖した4カ所の面積は10平方メートル程度で、延長6・8キロに及ぶ広大な両海岸のごく一部。閉鎖の方法も地面の2メートル四方を木のくいとロープで囲い、注意喚起のチラシを掲示しただけだった。

現場の写真を見た県職員らはがくぜんとした様子。「地鎮祭でもするのか」「バーベキューの聖地だ」などとやゆし、効果を疑問視する一方で「不気味な感じがして近寄りづらくなりそう」と、一定の効果を見込む声もあった。

県土整備部は「話題性を狙ったものではない」と説明。5月の大型連休前から看板などでバーベキューの自粛を呼び掛けてきたが、効果が見られなかったことから「真剣に対策を検討してきた」という。

ただ、散歩などで海岸を訪れる人がいることや浜茶屋の営業などを勘案し、海岸全体の閉鎖は避けた。バーベキューが開かれた場所を見回りによって把握して「ピンポイントで閉鎖することにした」という。

「大胆な対策が難しい中で、何かできることはないかと考えた結果」と県土整備部の担当者。「バーベキューの下見に来た際などに立ち止まって考えるきっかけにしてもらいたい」と話していた。