検察「抑うつ、影響せず」 知的障害次女殺害 母親に5年求刑 津地裁 三重

知的障害のある次女の恵美さん=当時(44)=をホテルの浴槽内に沈めて溺死させたとして、殺人罪に問われた無職山本良子被告(72)=三重県四日市市=の裁判員裁判の論告求刑公判が9日、津地裁(四宮知彦裁判長)であり、検察側は懲役5年を求刑し、結審した。判決は18日。

検察側は論告で、犯行当時、山本被告に適応障害はあったが、適応障害による抑うつ状態は犯行に影響していないと主張。「犯行の実現に向けて合理的で一貫した行動をとっている。犯行を思いとどまることができる能力が著しく低下していたとまではいえない」と述べた。

弁護側は、山本被告が約18年間、うつ病の通院歴があるなどとして「うつ病や適応障害などの影響で現状を正しく理解し、合理的に判断することができなかった」とし、執行猶予付き判決を求めた。

起訴状などによると、山本被告は昨年6月13日から同14日までの間、菰野町内のホテルの浴槽内に張った水の中に恵美さんの頭部を沈め、溺死させたとされる。