
【尾鷲】三重県の尾鷲市長選から一夜明けた7日、市役所で当選証書付与式があり、再選した加藤千速氏(72)に当選証書が付与された。
市選管の加藤大雄委員長が加藤氏に当選を告知し、「重要な課題が山積し市政のかじ取りが難しくなるが、新しいまちづくり『住みたい尾鷲』の実現に向け、豊富な知識を生かして」と激励した。
終了後、就任会見した加藤氏は「これまでに立てた計画を実行し、結果を出していきたい。この4年間を人生の集大成にしたい」と抱負を語った。
2期目となる市政運営に向けては「中部電力発電所がなくなり、市は転換期を迎えている。新たな経済基盤を築くために、跡地を活用したSEAモデルの具現化を進める」と説明。産業振興や、それに伴う雇用創出に取り組む考えを示した。
緊急課題として挙げる新型コロナ対策については「現状を国に伝えて助成金をもらう。飲食業のサポートなど市民生活を補填(ほてん)も、限られた財源の中でやりくりしたい」と述べた。