女児に期限切れワクチン接種 鈴鹿中央総合病院、別日に接種間隔の誤りも 三重

【予防接種ワクチンの接種間違いについて謝罪する中村部長(左)と森院長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は4日、定期予防接種を委託している同市安塚町の鈴鹿中央総合病院(森拓也院長)で、小児科の男性医師が市内在住の女児(接種時1歳11カ月)に、有効期限切れのワクチンを接種したほか、別日に同一女児に接種間隔を誤って生ワクチンを接種したと発表。森院長は「多大な迷惑と心配をかけたことをおわびする」と謝罪した。女児の健康状態に異常はないという。男性医師は口頭注意を受けた。

市によると、男性医師は3月23日に、14日が有効期限のヒブワクチンを接種。その後、同月30日にMRワクチンを接種し、1週間後に水痘ワクチンを接種した。MRワクチンと水痘ワクチンは生ワクチンのため、国の規定で両ワクチンの接種は27日以上の間隔を置くことが決まっている。

市は同院から送付された予防接種委託料請求書類を確認する中で、4月19日に有効期限切れ、5月11日に接種間隔の誤りにそれぞれ気付き、接種事実を確認。市と同院は保護者に謝罪し、経緯を説明した。

森院長は「接種時の確認を怠ったこと、ワクチンの使用規定が変更になったことの誤った理解が原因」と話し、有効期限切れワクチンの接種については「適切に管理していれば3カ月までは健康に問題はない」、接種間隔の誤りについては「短い間隔で接種しても健康に問題はないが、2回目のワクチンが弱まる可能性があり、半年後の抗体検査で必要なら追加接種する」との見解を示した。

同院では10月1日以降に予防接種を受けた16人について、間違った接種がなかったかを確認したが、女児以外に問題はなかった。

今後同院では、チェックシート作成やデータの情報共有などで確認を徹底し、再発防止に努める。

市は県を通じて厚労省に文書報告するほか、市医師会への注意喚起と市内の予防接種実施全医療機関への周知、徹底を要請した。

中村昭宏市健康福祉部長は「どの医療機関にも可能性はあるので、再度適正な取り扱いをお願いしていく」と話した。

予防接種は市が市医師会に委託し、今年度は市内約60カ所の医療機関で実施している。