津の衣料品店 未使用マスク、有効活用 わたせいで回収プロジェクト 三重

【「マスクポスト」に持参したマスクを入れる来店客(右)=津市久居中町のわたせい久居店で】

【津】三重県津市を拠点に県内に衣料品店を展開する「掘出工房わたせい」(曽我江里子社長)は3日、家庭で眠るマスクを回収し有効活用する「マスクポストプロジェクト」を全店で始めた。同社では「買ったけれど使われていないマスクを困っているところに届けたい」としている。7月末日まで。

同社はコロナ禍でマスク不足が続いた昨年、手作り用にガーゼ生地を販売。型紙を無料で配布し好評を博した。供給が戻って以降は使いやすいマスクをそろえておりこれまでに1368万枚を販売した。

現在売り場には約百種類が並び、用途に合ったマスク選びをサポートする中で「昨年買ったマスクが家にたくさんあるが大きさが合わず使っていない」などの声を多く聞き「捨てられる前に回収して活用しよう」と企画を練った。

マスクポストは木の板を使ったスタッフの手作りで縦横90センチ、奥行き40センチ。正面には入れたマスクがよく見えるよう透明アクリル板を入れた。開始初日の久居店では広告で取り組みを知った来店客がマスクを持参し、指定のかごで計量した後マスクポストに入れていた。

回収の対象は既製品で未使用のマスク。購入店舗は問わない。約50枚で百円分、約250枚で500円分の同店商品券と交換する。集まったマスクは同店が検品してまとめ、県社会福祉協議会を通じて必要なところに寄付する予定という。

同店の長井美帆マネージャー(32)は「マスクを大量に売る者として循環させる責任がある。ここに入れることで後ろめたさなく気に入ったマスクを買ってもらえるといい」と話した。